有配当終身保険
保険料は、保険金支払いに回る分=純保険料と保険契約の募集や維持管理に掛かる経費部分=付加保険料の合計で計算されています。内訳は長期に渡る期間の中、常に一定にはなりません。予定より死亡者が少なければ、当然保険料の支払いが減って余剰が出ます。逆に預かった保険料の運用益(損)が発生する可能性もあります。 また募集や維持管理のコストも変動します。こういった要素をそれぞれ死差、利差、費差といい、そこから発生した利益を死差益、利差益、費差益と言います。また3つを合わせて配当の3利源といい、この3利源から利益が発生した場合に、その一部が契約者に還元されます。この分配金を配当金といいます。 還元率の基準は明確には公表されておらず、配当金が受け取れるかどうかは保険会社まかせになっているのが実状となります。 保険会社は配当金として返せる可能性がある部分も保険料に含めているので、保険料は当然割高になります。 わかりやすくいうと、配当金とは取り過ぎた(割高だった)保険料を後から返す仕組みとなります。 しかし、バブル崩壊後の運用金利の低下によって、保険会社は予定通り運用ができなくなり逆ざやが発生、配当金が長期にわたって支払われない期間が続き、後に大問題となりましたが、大手生命保険会社の破綻をおそれた政府は結局うやむやにしてしまいました。 最近では、有配当終身保険を販売する保険会社もほとんどなくなってしまいました。それに代わり登場しているのが、3利源の利差のみを配当する「利差配当終身保険」や「5年ごと利差配当終身保険」です。
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